■塩対応の行動を取り、周りから怖がられている塩顔イケメン男子の塩田くん。転校してきたばかりの佐藤さんは、調理実習がきっかけでそんな塩田くんと急接近!ソルティーデイズを過ごすなか、佐藤さんは塩田くんの真実に気が付き……!?





 塩、足りてますか?汗をかきがちなこの季節、塩分の摂取が大事です。ソルティライチも自販機に登場し始めましたね。そんな中おすすめなのが、こちら「塩対応の塩田くん」です。塩顔男子の塩対応という、とにかく塩にこだわった、ワンテーマなバカらしいコメディとなっています。


 物語の主人公は塩田くん……ではなく、彼と同じクラスの佐藤さん。名前からも分かる通り、砂糖がモチーフ。といっても、あまーいふわふわ系女子というわけではなく、単なるドジっ子女子という感じで、「佐藤」の姓が表すとおり、割りと普通なポジションへと落ち着いていくことになります。そんな彼女のクラスで注目を集めているのが、塩顔男子の塩田くん。とにかくそのクールすぎる塩対応に、誰ひとりとしてまともにコミュニケーションを取ることが出来ず、クラスは「塩田怖すぎ派」と「そんな塩田くんに蔑まれたい(ドM)派」で二分しているという状況。とある日の調理実習をきっかけに、塩田くんと急接近した佐藤さんは、彼の塩対応の奥に隠れた優しさに気づくのですが……という、お話。


 メインキャラの塩田くんですが、超絶塩対応に見えて、その正体は単に口下手で考えすぎてしまうだけのいい子だったりします。何を話したら良いか思案しているうちに、言葉を発しそびれてしまうという。また彼を塩系男子足らしめている最も大きな要素は、その顔つきでも、その冷たい態度でもなく、常に塩を携えているところにあります。言うなれば、塩対応(物理)。というのも彼、おばあちゃんとの二人暮らしで、いわゆる「おばあちゃんの知恵袋」的に、塩をあらゆる事象に対して使いこなすという、究極の塩使いであるという背景が。正直タイトルから想像していたキャラクターと全然違うのですが、コレはコレでまあ可愛らしいので良いかな、と。





塩対応(物理) 
これは除霊に活用してるやつ。




 砂糖モチーフの佐藤さんに、塩モチーフの塩田くんですから、当然他にも登場します。ソースがモチーフの徳能くんは、もちろんソース顔で、キラキラ明るくポジティブな人気者。醤油がモチーフの村崎さんは、オカルトキャラに打って出たちょっと痛い女の子なのですが、黒髪ロングが似合う美少女でもあります。他にはマヨネーズがモチーフの、王子様系イケメンの卵木先輩などなど。マヨネーズあたりはちょっと苦しい感もありますが、ソースやしょうゆはなんとなくイメージが付くんじゃないかとおもいます。


 一応分類的にはラブコメになるのですが、キャラクターがとにかく濃く、さらに次々と投入される関係から、コメディの様相が強いですかね。というかこのキャラ祭りの中でラブをフィーチャーするのはなかなか大変そう。もちろんイベントは盛り沢山なのですが、意外とそれがドキドキにつながっていかないんですよね。





コメる展開は多くても、ラブる展開はそう多くない。




 まあ塩だけに、甘さは要らないってことなのでしょう(知らんけど)。とはいえ振り返ってみれば、塩をぶっかけられた1話から比べれば、その距離感は格段に埋まっており、きちんと進展していることはしaおります。いかんせん塩田くんが言葉をあまり発しないので、最後のひと押しがどうなるのか気になるところですが、その辺含め楽しむ作品なのでしょう。



【感想まとめ】
塩顔男子を堪能する……みたいな話じゃないです。キャラ濃いめなドタバタラブコメディでございます。



作品DATA
■著者:エトオミユキ
■出版社:フレックスコミックス
■レーベル:コミックポラリス
■掲載誌:ポラリス
■既刊1巻



ためし読み