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女性向けマンガのレビューとか

人外と変態に囲まれた気の毒巻き込まれDays -サキモトソラ「恋にヘンタイは憑きものです。」


■生きている女に興味ゼロ。
神社の娘である千鶴の元には、なぜか特殊な性癖のイケメンばかり。友達にもイケメンにも散々な目に遭わせられる彼女の一見羨ましい日々!?





 サキモトソラ先生のゼロサムオンライン掲載作です。主人公の千鶴は神社の娘。ごくごく普通に暮らしていたのですが、ある人たちとの出会いをきっかけに、彼女の毎日は一変することになります。お寺の息子の朝倉と、教会の息子の須夜崎。二人共ちょっとした霊感の持ち主で、興味の対象(性的な意味で)は生身の人間ではなく、幽霊や悪魔というとんだド変態。最近霊力が落ち気味だった彼らは、何故か千鶴に触れると霊力が回復するようで、「これは使える」と言わんばかりに、千鶴の体を求めるようになるのですが(誤解のある言い方)……というお話。


 ぶっ飛んだやつしかいない、霊感ギャグコメディです。とにかく味が濃くて、1巻読み終わるとめちゃくちゃ胸焼けしそうなほどに濃いです。唯一普通なのは、主人公の千鶴だけ。このごくごく普通な女の子が、3人の変態メインキャラと、さらに複数人の変態サブキャラによってブンブン振り回されて終始ツッコミっぱなしという構図。朝倉も須夜崎も、人間以外の存在に性的魅力を見出しているというド変態野郎であると共に、思考がサイコパス的で、自分の利益だけを考えて行動するド畜生という。そしてもう一人、千鶴の親友(自称)のアキちゃんというのがまたド畜生なんですよ。



アキちゃん


 朝倉は複数の幽霊を彼女にしていましたが、最近その姿が見えずに(性的に)辛い思いをしていました。そんなところに千鶴が現れたものだから、これを使わない手は無いと、以降事あるごとに彼女を利用しようと企むように。とにかくその手口が悪どく、清々しいクズっぷりでございます。


 一方の須夜崎は、かつて霊感はあったものの最近はさっぱり見えず。けれども人外に対する性的欲求みたいたものはバリバリで、ひょんなことから千鶴に触れ、それが実際に見えると知り、同じように彼女を利用しようと(以下略)。チャラ男系イケメンの朝倉に対して、こちらは根暗系のイケメンで、より身勝手さ・残酷さが強調されているようにも思えます。



ヒロインがピンチでもこんなご様子。


 1ページ均等割りの4コマで、大抵そういう作品てササッと読み終わるんですが、上のコマを見ても分かる通り、セリフの量がそこそこ多く、それがだいたいどのネタでもそんな調子なので、ページに対してのボリューム感が凄いです。ネタは下から畜生発言まで、比較的オタクっぽくこねくり回したものが多く、ハッキリと好き嫌いが分かれそうですが、ハマる人からするとこのボリューム感はかなり良いんじゃないでしょうか。非常識なネタを間髪入れず畳み掛けてくる感じは、竹内元紀先生なんかを想起させますが、ゼロサムなんでネタそのものは女子向け。個人的にはこのネタ感とテンポは大好物で、胸焼けしつつも一気読みしてしまいました。



【感想まとめ】
強烈なキャラクター力で一点突破の強烈な作品。面白かったけど、今のところおかわりはいいかな……と思わせるような味の濃さでした。巻数ついてなくて良かった(面白くなかったってことじゃないです)。



作品DATA
■著者:サキモトソラ
■出版社:一迅社
■レーベル:ゼロサムコミックス
■掲載誌:ゼロサムオンライン
■全1巻



ためし読み

1 Comment

  1. 少女漫画誌ではないのですが、『モブ子の恋』(田村茜)が良かったです。お忙しいかと思いますがぜひ。

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