■7巻発売しました。
剣の両親を見て、剣との未来を見れた気がした恋子。ふさわしい彼女になれるように頑張る!と思った恋子に試練が。剣とその上層部な友達から泊りがけのキャンプに誘われるのです。恋子は、行けないっす…と断るのだけど、剣には「行ってきなよ」と良い彼女をよそおって言ってしまい……。




付き合ってもなお最高得点を超えてくる

 ご無沙汰してます。コミスペ!の原稿ばかり書いて、ブログは長らく手付かずでした。ブログ管理人を名乗っていながら、この有様は良くないですね…。


 さて、『ふつうの恋子ちゃん』7巻が発売になっています。以前も書いたような気がするのですが、付き合ってトーンダウンしてしまうのではないかとちょっと気にしていたのですが、恐ろしいことに、ニヤニヤ度は巻数を重ねて一層上がっているような感すらあります。


 初っ端から剣くんの両親と対面するという、結構しんどいイベントを乗り越えたワケですが、結果的に大成功というか、むしろ勇気づけられる展開で、「順調すぎて怖い」ぐらい。というか、もはやライバルすらいない中、すれ違いも起きるはずもなく、その全てが順風という感じで、どこを取っても安心してみていられるという。それでも恋子はやきもきしたり、ドキドキしたりしちゃうわけですが、結果全部良い方に転がるってことが分かっているので、偉大なる予定調和と言えなくもない。というか、そういった安心できる背景があるからこそ、そんなシチュエーションでもニヤニヤできちゃうわけで、ある意味チョロい物語ながら、その良さを全力で活かしているように感じられます。7巻もついつい「あ~」とか「はいはいはいはい(笑)」とか、ニヤニヤするだけでなく、ついつい声を漏らしてしまうシーンが多数ありました。

会えない時間が愛を育てる

今回のイベントは大きく2つ。ひとつは、リア充組と一緒に過ごしたくないため、剣くんを泊りがけのキャンプに送り出してしまうという、待つ側ゆえの苦しみ。そしてもう一つは、剣くんと2人だけで川に遊びに行くという、完全なる夏休みデート。最初は会えないがために想いを強くし、一方でデートになれば一緒に過ごせるからこそ想いを強くする。どちらにせよ剣くんへの思いは強くなるわけですが、そのアプローチが真逆で面白かった。



それは行けませんよ(丁寧語)


 この、上層部に誘われるも、尻込みしてしまって行けないという感じ、わかります。変に上層部の男の人と付き合えたから、自分も上層部の人間であるかのように勘違いしがちな人って結構いたりするものですが、ここはしっかり弁えている(というより、単に勇気が出ない)というあたりに、恋子の”らしさ”が詰まっているように感じました。ここで素直にホイホイついていけるような女の子だとしたら、そもそも「ふつう」なんて目指さないわけで、恋はせども、やっぱりこじらせてるなぁ、と。


 結果、恋子は家で悶々とすることになるわけですが、最終的にはとっても嬉しい展開に。これまた絶妙なのが、「キャンプぶっ飛ばして恋子優先(友達よりも彼女を取る)」とするのではなく、しっかり始発でキャンプに再合流して、キャンプもしっかり成り立たせるという。最初現れた時は「おいおいおいおい」となったわけですが、その部分を聞いて大いに安心した私がいます(そうでしょ?)。ハイスペックな剣くんだからこそ成り立つとも言える展開ですが、彼女も友達も、両方とも大切にしたいからこそ、それに向かって頑張れるというその姿勢が、本当に素敵だなぁと思いました。

川でのイチャイチャ

 さて、その一件の後は、お待ちかねの水遊びです。はい、水着です。エロいこと考えちゃいそうですよね。てか考えると思う(断言)。最初こそ、互いに照れつつのイチャイチャが展開されるわけですが、やっぱりあります、こういうのが……。



ズドーン

 もし剣くんが普通の男子なんだとしたら、彼の全神経は背中に集中していることでしょうし、身体のいち部分にも思わぬ変化が現れることでしょう。でも彼は少女マンガのヒーローなので、そんなことは決してないのです(たぶん)。ここから流れでキスまで行くわけですが、なんていうか、このハプニングなんて比べ物にならないぐらいエロかった。ロマンチックさももちろんあったのですが、どちらかというとエロさが勝っていた感があります。水遊びのあとのぼーっとした感じと、濃い目のキスをしたドキドキを引きずったバスの車内での風景もまたいとをかし。ああ、こんな思い出を作れるような高校生活を送りたかった…。


 さて、これ以上どう物語を進めるのかというところですが、剣くんと恋子の関係というよりは、お姉ちゃんを取り巻く恋模様で色々と動きがありそう。何かしら物語に動きを与えるとしたらお姉ちゃんだと思うのですが、果て新キャラの方に進んでいくのか、剣くんの方に進んでいくのか、どちらに進んでも面白そうな予感しかしません。8巻は来月発売、今から楽しみです。