■7巻発売しました。
元カレで添い寝(+α)関係だった本行ととうとう、付き合うことになった亜紀。それは大きな変化のはずなのに、以前より本行の態度が素っ気ないような……?添い寝を提案しても流されてしまい……?悩める亜紀を食事に連れ出した長谷は、「寺田さんのことが好きだ」と真正面から告白!そのまっすぐな言葉は、本行との泥沼状態がしんどくなっていた亜紀にガツンと響いて……!?




当たり前のようにネタバレするんで注意してください

 7巻発売しました。うだうだしながらもついに本行と付き合うことになった亜紀。「ここからもまたもやもやうだうだするんだろうなぁ」なんて思っていたのですが、なんかものすごい急展開ですよ、奥さん。てか目まぐるしく動きすぎてて意味わからん。もう完全にネタバレなんですけど、1巻の間に付き合って別れて付き合ってます。その間1週間とかそんなもんだと思います。すごい。


 互いに本心を口に出せない本行と亜紀ですから(というか本心を口に出せないというよりは、本心をまず捉えることができない同士である)、付き合って早々に遠慮と誤解とすれ違いのオンパレード。不穏な空気を醸し出しつつも、対話もままならぬまま、あの男が躍動するのですよ。これはチャンスと亜紀を食事に誘い出すハッセ。一通り愚痴を吐き出させ、好意をありありと見せつつの、最後にどん。





まっすぐ告白




 もうね、これ私も騙されましたとも。あ、こんな余裕たっぷりの計算高い男も、恋を前にしたら余裕がなくなってダサくなるんだ、と。ちょっと好感持っちゃったよ。これ実際やられたら折れるよね。なんて、ちょっと気持ちが長谷兄に倒れたところからの、これ。





計算ずく




 最低じゃないですか(ストレート)。本行と亜紀とかいう人間力低そうな2人と同じく私もまんまと騙されてしまったってことにショックでしたとも。いや、計算高いってことはわかってましたよ。でもこんな「デスノート」の月みたいなことやってくるなんて思わないわけで。ラブストーリーだったはずなんですけど、ここだけミステリーとかサスペンスの様相という。「軽蔑するかな」とか抜かしてますけど、むしろその計算高さと非情さには、むしろ尊敬の念を抱きますわ。あとやっぱり解せないのは、こうまでして手に入れたいのが亜紀ってのがね。もっと良い女性がいると思うんですけれども、やっぱりそこは本行が好意を抱いているからこそってのがあるんですかねぇ。ならいっそ本行と長谷さんが付き合えば良いんじゃないかな。



長谷さんのエロには生々しさが足りない

 『カカフカカ』の何が良いって、添い寝してめちゃ体が密着したり、なんか流れでセックスしちゃったりする、生々しいエロさが良いわけじゃないですか。で、今回は付き合ったり別れたりってことをする中で、長谷さんとキスしたりハグしたりイチャコラしたりするシーンがあったんですけど、全然エロくないんですよね。もちろんそういうシチュエーションじゃないからってのもあるんですけど、たぶん本行が相手だったら、手をつないで街を歩くってだけで結構エロい描写になるんじゃないかと。


 それは亜紀自身の気持ちのノリもあると思うのですが、なんていうか長谷さんのそれは作られた感じがして全然生々しくないんですよ。本行ってのは自分の気持を偽るような器用さを持ち合わせていないので、漏れ出てくる感情とか欲望ってのが「本物」って感じがめちゃめちゃするんですよね。それが自己評価の低い亜紀の心にもズバッと刺さったってことだと思うんですけれども。一方の長谷さんは、手段としていくらでも嘘をつけるし、自分の欲望も計算しながらコントロールできる人なわけで、こうして漏れ出てきた感情も、どこか嘘くささとか作り物臭がするんですよね。もちろん思わずしてしまった告白とかは天然ものなんですけれども、いかんせん人工調味料をたくさん入れている料理だから、少しだけある素材の味が全くわからなくっているような。だからハグしてもキスしても、キレイなものを見せられているだけで別にエロくないぞ、と。ハイスペックで器用な小物が噛ませ犬って、個人的に結構好きなタイプなんですけれども、こと本作に関してはそういうのを求めてないので、長谷さんにはどうも応援したい気持ちが湧いてこないのですよ。今回の長谷さんの一件があって、改めて自分は本作に、生々しいエロさだとか無修正感を求めているんだなと気付かされたのだという、そんなお話でした。


 8巻からどう修正していくんですかね。いろいろと目が離せなくなってまいりました。