■5巻発売しました。
郁磨との日々を幸せに感じていた瑛茉でしたが、郁磨をフッたはずのこまちゃんの様子が変化していることに気づき、どんどん不安に・・・・・・。そんなとき、偶然会った怜久の言葉を受け、今の郁磨の気持ちを信じようとします。しかしその矢先、こまちゃんが怜久に告白してフラれたことを知ってしまい……?




大ニュース!

 大ニュースです。1巻のレビューでも書いた、裏表紙にいる謎の少女、4巻まで全く姿を表わすことなくこのままなかったことにされるのかと思いきや、なんと5巻にして初登場ですよ!すごい!正直今回のレビューはここだけ話せれば良いと思っていたのでもう終わりでもいいんですが、もうちょっとだけ書きましょう。




たぶん2巻発売したときの、管理人の困惑ツイート。







それが5巻にしてついに登場です。驚いた人もいるであろう。




 その少女、何者やねんってことですが、なんと同じマンションの住人で同い年。学年が変わり、4人と同じクラスになりました。国枝さんというそうです。散々読者を待たせたわけですから、そりゃあもうすごい活躍をしてくれることでしょう。ということで、国枝さん早速行動に出ます。うん、積極的な子は私も大好きですよ。なんと……





委員長に立候補しました




以上!以上です!


マジかよ、5巻も待たせておいて、満を持して登場したと思ったら委員長に立候補して終わりって。まあ物語的に仕方が無い部分はあるんですけれども、驚くことに郁磨と少しからんだだけで、見せ場としてはほぼこれだけという。いや、たぶんスロースターターなんだきっと。これから先、活躍してくれることでしょう。



なんかふりふらしてるんですが

 さて、出し切ったのでここから蛇足です。でも数えたらここから2000字ぐらい続きます。


 というわけで、4巻から5巻にかけて、思い思われふりふられしてるわけなんですけれども、個人的にはそこまでトキメキがないんですよね。郁磨ってそんなに魅力的か?っていう問題もあるんですけど、なんか互いが互いに気を使いすぎてて、個人の気持ちがグループやコミュニティの秩序に負けちゃってる感じ。こういうのって、中でやってるだけじゃなくて、外から登場した奴にぶっ壊してもらわない限り、永遠とこの狭い世界の中でちちくり合うわけですよ。で、委員長が出てきても同じく同じテリトリーMの中の人ってところに残念さを感じているわけですが、まあそもそも参加権すら得られないってのがね。


 さて、一旦関係がリセットされた中でここからの展望を考えた時に、俄然期待したいのが、年下の宏紀です。噛ませ犬マスター的に。なんていうか、キャラクターの魅力で言うと圧倒的に怜久なんですけれども、あからさまなほどにヒーロー然としていて、噛ませ犬好きからすると彼にアンテナが反応しないっていう。

宏紀の名前を出したのに怜久語り

 まあそんなこと言ってますけど、5巻にしてようやく瑛茉を意識しだして以降の彼、めちゃめちゃ素敵です。なんていうか失恋フォローからの、遠足の競争のくだりでの子供っぽさ(=可愛らしさ)をきっちりおさえつつの、背負って男らしさも見せて、だんだんテンション上げてきたところにラストの強引なあれですからね。怜久の場合、相手を好きになることが無く、来るもの拒まず女の子をとっかえひっかえっていうキャラクター設定があるおかげで、彼が瑛茉にこだわりを見せた時点で圧倒的な特別感を演出することができるという。この承認された感はなかなか協力ですよ。彼がのめりこめばのめり込む程にその感覚は刺激されるわけで、もう完全に勝ちパターン入っています。


 で、そうなった時にライバルは登場するのかって話ですが、郁磨はもう完全にこまちゃんシフトというか、改めて戻ってきたらそれはそれで面白いんですけど、たぶん作者的に彼をそういう食い下がる風に描くとは思えないので、そうすると相手になるのは宏紀しかいないわけですよ。正直中学までの彼って、犬みたいに瑛茉を見つけたらしっぽぶんぶん振ってついてくるって感じで、「押し」一辺倒なチョロいキャラって感じだったじゃないですか。でも高校生になって、なんとなく「引き」や「牽制」といったスキルを得た感があり、さらに運動・勉強・女子人気と、諸々のスペックを向上させてと、これは生まれかわった宏紀くん、期待できるんじゃないかと。噛ませ犬になる人ってのは、ハイスペックであることが第一条件で、それでいてヒーローと同じぐらいヒロインのことが好きである必要があるんですけれども(その方がフラれた時に美しいので)、宏紀はその2つ両方満たせるぞっていう。それが突き抜けると、時に噛ませ犬がヒーローを逆転しちゃうことがあるんですけれども、怜久はそういうことにはならない気がするんですよねぇ。


 というか、噛ませ犬に持っていかれるパターンって、噛ませ犬が魅力的すぎたっていうよりも、ヒーローがヒロインと付き合ったりいい感じになったりした時に、クソ化して自ら評価を下げていくって流れなんですよ。で、怜久って元々クソ性格悪いわけで、それがいざ付き合ってみたらやっぱりクソでしたってなったら、それもうただのクソキャラじゃんってなるっていう。でたぶんそれはやってこないだろうなぁ、と。また怜久が噛ませ犬に回るってのも、イメージ的にしっくりこない。というか、宏紀がスペックアップしていくごとに、着々と噛ませ犬としてのレベルを上げているようにか見えないという。このまま一層、男としての魅力を磨き続けてもらいたいものです。


 さて、というわけでなんとなく大勢が見えてきたわけですが、唯一動きが予測できないのが、委員長なわけです。最初の感じからすると郁磨って感じもありますが、さてどうなる。意外と委員長と怜久って組み合わせも萌えるものがあるのですが、さてさて。5巻でリセットと相成ったので、6巻でかなり動きがありそうな気もしますが、ここまで来たらいっそ瑛茉には宏紀とも付き合った上で怜久に行くみたいなパターンをたどってみるのはどうでしょう。ぶっちゃけ私自身、瑛茉にはさほど思い入れが無いので、そんなことされても全然OK。というか、外部からの力で壊せないのであれば、そのぐらいして内部から壊す動きをしてもらいたいというね。ともあれようやく役者も揃い、ますます楽しみになってきたということで、次巻の発売を待つことにしましょう。