■5巻発売しました。
クリスマスパーティの終わりに2人きりになって、晃からほっぺにキスをされドキドキの蘭。でもその瞬間、蘭のお父さんが帰ってきてしまいます。晃が彼氏と知って猛反対するお父さんのある一言から、晃の知らない蘭の過去が判明して……?さらに、お正月デートでは晃からのお願いで、蘭、初めてのわがまま発言!?さらにさらに、蘭のライバル(!?)も現れて……!?!?




蘭の過去は思いの外

 5巻発売しました。賑やかで、ちょっとドキドキなクリスマスを経て、思わぬ形でお父さんとご対面を果たすわけですが、そこで蘭の過去を知ることに。いや、結構あらすじ紹介とかで煽ってたので、どんなひどい仕打ちを受けたんだろうと思っていたのですが、思いの外パンチ力の弱いエピソードで安心しました。もちろん彼女にとっては大きな出来事であったのですが、いわゆるその美しい花に傷がついた……みたいな内容じゃなくて良かった。多少の傷がついたとしても、これはやがて回復して、跡形もなくキレイになるやつ。いや、傷がついてても良いのですが、蘭にはあくまでキレイな高嶺の花でいてほしいという思いがありましてですね。


 さて、そんな内容だったので若干肩透かし食らったんですけれども、個人的に印象に残ったのは晃のお父さんに対する態度ですかね。お花屋さん系の男子で、家の手伝いをしていたりするので、言葉遣いもしっかりしているのかと思いきや……





親御さんを前にしても一人称はオレ




 社会人とかだと、”僕”とか”私”とか”自分”とかになりそうなんですが、オレって言っちゃうところだとか、「蘭さん」ではなく「蘭」って呼び捨てしちゃうところに、まだまだ高校生なんですよっていう初々しさみたいなものが感じられました。あと「注目はされがちですが…」ではなく「注目はされがちだけど…」というところも、こう不完全な丁寧語って感じで、素直に自分の心情を語っている感じがして微笑ましいですよね。まあ自分の娘が彼氏連れてきて、社会人とかでこんな言葉遣いしてきたら間違いなくぶっ飛ばすと思うんですが。高校生ゆえにセーフとしましょう(謎の親目線)。

ライバルの登場

 さて、5巻のトピックといえばライバルの登場でしょう。そりゃあそうだ。こんな爽やかで優しくて誰からも好かれるような男の子、モテないわけがありません。ライバルは大きく分けて2種類いて、話の通じないガンガン攻める肉食系女子か、逆にめちゃめちゃ良い子でこっちが思わず遠慮しちゃいたくなるような友達系女子かなんですが、今回は後者でした。そう、ヒロインからしたらこっちのほうが圧倒的に厄介なんですよ。





明るい性格で気配り上手。一生懸命走り回りながらもよくコケるようなドジっ子要素も併せ持った、めちゃ友達になりたいタイプの女の子・小島七美さん。なんていうか、蘭よりもむしろスペックや性格的には少女漫画のヒロイン的ですよね。




 明らかに晃のことを想っている感じがありありと伝わってくるんですが、当人は頑なに否定。というか、なんなら彼女がいるのだから諦めようと心に決めているのではないかとも思うものの、餡蜜先生意地悪ですから、これでもかと晃との接点を持たせて、優しくかっこよくフォローさせちゃうんですよね。これだけ立て続けにイベント投入されたら、好きな気持ち引きずりまくりますって。これで6巻、蓋を開けてみたら全然……とかだったら逆に「なんでやねん」となるんですけれども、果たしてどう落とし所を作るのか。蘭と晃の仲を進展させるだけの役割しかないのだとしたら、あまりに不憫すぎるぐらいには良いキャラなので、いい感じのヒーローが現れて幸せになってほしいところです。


 さて、なんだか蘭の最初のイメージがどんどん崩れていくのですが、6巻ではどうなってしまうのか。きっと晃のことですから、真面目に誠実に相対してくれるのでしょうけれど。3人の行方気になる6巻は、8月発売予定だそうです(作中真冬ですが…)



ためし読み