■美影蘭々、職業・スーパーアシ。人気マンガ家・威風丹五に絶対の信頼を寄せられているものの、マンガ家になる夢を捨てきれず日々奮闘中!くじけそうになっても立ち上がれるのは、彼氏で編集者の亘理天平がそばにいてくれるから。でも、二人の仲に割り込むお邪魔虫が現れ…!?……って、丹五先生!?





 高田りえ先生の姉プチ連載作です。「おしり愛」のイメージでしたが、あちらは完結しているのですね。ちょっとテンション高めのラブコメディというのが先生の描く作品の印象なのですが、本作もそんな雰囲気を保つつとなっています。主人公は漫画家志望ながら主な収入源はアシスタントという、プロアシの美影蘭々。26歳でまだまだ若さはあるものの、漫画の世界では自分より年下ウヨウヨ。加えてアシスタントとしての能力が秀でているものだから、現場では重宝され、自分のマンガを描く時間は一層減るという悪循環。それでも夢をあきらめていない彼女は、密かに付き合っている編集部のイケメン・亘理に癒されながら日々奮闘するのですが…というお話。


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 26歳にして芽の出ない漫画家志望のヒロインという、やや地味というか人生の苦み感じる主人公設定なのですが、その地味さとは裏腹に、取り巻く恋愛環境は華やかなものになっています。まずイケメン編集者と付き合っているというなかなか美味しい状況に加え、アシ先の売れっ子漫画家(変人)からも情熱的にアプローチされるという板挟み状態。アシスタントの仕事にスポットは当てつつも、物語としては2人の良い男との間で揺れるラブコメディとしての要素が強いと言えるでしょうか。


 2人の男は表紙に描かれているのですが、まあ正反対な性格の2人でして。付き合っている相手である編集者の亘理は実に出来る男という感じのエリート然としたイケメン。雰囲気などを感じつつ、大変なヒロインを支え癒します。ヒロインからしたら、心置きなく甘えられる存在といった感じでしょうか。一方の丹五先生はマンガの才能には溢れているものの、それ以外の事は本当にダメダメで、外には出れないわ空気は読めないわ、アプローチの仕方もズレまくりと、何から何までヒロインに迷惑をかけまくりで、彼女がいなければ生きていけないんじゃないかという感すらあるという。

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アシスタント業については、彼女がイイ男から好かれる裏付けにもなってくるのですが、個人の技術力の高さだけでなく、漫画家のペースと他のアシスタントたちの力量を鑑みてのマネジメントと、まさにスーパーアシスタントと言えるだけの存在。


 いずれも魅力的なのですが、最終的にヒロインがどういう関係性を築ける相手を選ぶのか、という所が一つ見どころ。個人的には亘理の方が好きですけれども、表紙の描かれ方からすると……という気がしなくもない。あ、あとはどっちともくっつかないで漫画家デビューしちゃうとかね。なんにせよまだどういった所に着地するのか予想がつかず、読み進める楽しみも存分にあるかと思います。


【感想まとめ】
キャラが立ち、テンポ良く話が進むので、非常に読み心地が良い作品でした。絵柄は見ての通り、ちょっと懐かしさを感じさせます。



作品DATA
■著者:高田りえ
■出版社:小学館
■レーベル:フラワーコミックス
■掲載誌:姉プチ
■既刊1巻
■価格:429円+税


ためし読み