■思い出ごはん、おすすめ料理、食生活、おふくろの味、ソウルフード、旅メシ etc…
漫画家総勢50名による“ごはん事情”漫画!!





 最近やたらとごはんモノのマンガを取り上げてしまうのはなぜでしょう。小さいころはグルメ番組とかやってても野球中継と並んで「邪魔なもの」という感じだったのですが、気が付けば男子ごはん見て午後から野球中継見たりしているから不思議なものです。とのっけから全く内容と関係ない話…。しかし本作、内容の方もこの話に負けず劣らず緩いです。漫画家さんたちの「ごはん」にまつわるとりとめもない話が1ページに自由に描かれた「漫画家ごはん日誌」。フィールヤングで2010年ごろから掲載されつづけ、このたび単行本と相成ったようです。フィールヤングの漫画家陣から、あまりゆかりのない人までそのラインナップは様々。1ページながらその漫画家さんの“人となり”がなんとなく見えて来て興味深いものとなっています。


 与えられたテーマは恐らく「ごはん」というだけかと思われます。そのため描かれる内容は様々。自炊メニューだったり好きな外食メニューだったり、食材について語る人もいれば、過去にあったエピソードを語る人もいます。その切り口からして個性に溢れていて面白い。


漫画家ごはん日誌0003
1ページという制約に加え、その職業柄からか、なんとなく食べ物として共通しているのは、手軽に準備が出来る料理が多いという印象。フィーヤンということもあって、ズボラなりにそこはかとなくオシャレ感漂うメニューもちょこちょこと。

 さてさてそれでは気になった話や人などを紹介していきましょう。

 一応自分自身を語ることでもあるので、各人色々と格好がつくカタチで話を出してきているのですが、その中でも殊更異彩を放っていたのが「虹の娘」などを描かれているいがわうみこ先生。語ったのはなんと『ガム』。これをごはんと言ってよいのかもわからないのですが、オススメのガムとか紹介されていたり。さらに最後には衝撃のオチという。とりあえずすごく印象に残りました。

漫画家ごはん日誌0002
あとは執筆陣に長谷川スズ先生がいたことも驚きだったり。「リカってば!」4巻はでないんですかね。掲載されたタイミングは2013年らしいのですが、今何やってるんだろ…(遠い目) そういえば関西はおにぎり俵型が多いんですよね。関西出身の女の子におにぎり握ってもらった時にそのことを知らず、不器用なのだと笑ってしまい、ちょっと揉めたという苦い思い出が…。

 50名のみだとボリュームが足りないからか、最後には活字記事が収録されています。羽海野チカ先生と鳥野しの先生の対談と、なぜか「テニスの王子様」の許斐剛先生のインタビューが。別に縛りがあるわけではないのですが、やはり全体的に見てフィーヤン界隈の女性漫画家さんが中心である流れからの許斐剛という謎すぎる切り替えに若干困惑(笑)ある意味ニーズをとらえている…のでしょうか?




【感想まとめ】
ベクトル的には「あとがき」の寄せ集めなので、そういうものがお好きな方には良いかと思います。大判でそれなりに値段もはりますので、気になる漫画家さんがいた方が俄然楽しめるということを念頭に置きつつ、ラインナップを見たうえで手に取るか決めてみてはいかがでしょうか。


作品DATA
■出版社:祥伝社
■レーベル:フィールコミックス
■掲載誌:フィールヤング
■全1巻
■価格:800円+税