■「絶対カレシつくる!」と意気込むものの、告白10連敗中のメグ。学校一のモテ男・愛川君と知り合い、ソッコー告白してフラれたけど……!?幼なじみと、その彼女も巻き込んで、4人の裏に抱えた想いが交差する四各関係の恋物語。





 花野リサ先生のマーガレット連載作です。帯には「罠でもいいから彼氏が欲しい。」というちょいと刺激的な文字が。ヒロインは何としても彼氏が欲しいと願うメグ。なんでかというと、密かに想いを寄せていた幼馴染の男の子に彼女が出来てしまったから。そんなメグの気持ちを知ってか知らずか、依然告白してフラれた学校一のモテ男・愛川くんから「俺とつきあう?」との提案が。もちろんメグのことを好きなはずなんてない、、、その言葉にはきっと裏があるはずで…。けれども彼と付き合うことで、幼馴染が振り向いてくれるかもしれない…。さらにさらに幼馴染と、その彼女にも何やら裏があるらしくて…というめくるめく四角関係ラブコメでございます。




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みんな食えない感じ。探り探られ、段々と各キャラクターの狙いが明らかになってくる。




 ウソのお付き合いがきっかけで本当に好きあうように…というのは少女マンガの王道ですよね。最近だと「うそカノ」がその筆頭。個人的なお気に入りでは藤原よしこ先生の「恋したがりのブルー」あたりでしょうか。まあ本作は先の2作品に比べるとだいぶ悪い要素が含まれております。ヒロインのメグはとりあえず向こう見ずなアホ子って感じですかね。好きな人に恋人が出来たので、自分の評判なんか気にせずに手あたり次第告白しまくるという、やや玉砕型な感じが。


 そんな彼女にちょっかいをかけてきたのが学校一のモテ男・愛川くん。この子もひとクセある感じで、ニコニコプレイボーイな姿の陰に、虚無感と劣等感の欠片のようなものを垣間見ることができます。彼の目的は、気に食わない幼馴染・なおちゃんにゆさぶりをかけるため。けれどメグとのお付き合いを続けていくうちに、段々と本当の気持ちが芽生えてきます。


 残りの2人も紹介しちゃいましょう。幼馴染のなおちゃんは優等生なクールボーイ。メグを妹のように面倒見てきましたが、最近彼女ができました。彼が一番心の内を読みづらく、正直仕草はメグのこと好きそうなんですけれども、普通に彼女がいるという謎な状況。そしてそんな彼の恋人が、やたらと理解ある大人な振る舞いをする美人で、正直この子が一番腹黒そう。もちろん何か思惑があってなおちゃんと付き合っているっぽいのですが、その真意や如何に。とりあえず悪そうです。


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愛川くん。一番の食わせ者かと思いきや、割と簡単に本気になっちゃいそうなちょろかわ系。結構好きな子です。


 1巻時点でそれぞれの思惑は明らかになりきっておらず、こじれたままに物語は進んでいきます。そんな4人がいたら殺伐とした雰囲気になりそうなものですが、やたら素直なヒロイン・メグと、実は案外単純バカっぽい愛川くんがラブ要素を満たす掛け合いをしてくれるので、意外と受ける印象は爽やか。まあ本領は幼なじみの彼女が本性を表したときだと思うんですけれども、果たして。この明確な悪意を落とし込み、ちょいと非現実的な所でコメディを楽しませるってのはマーガレットならではだなぁと。マーガレット系のちょっとぶっ飛んだお話がお好きな方におすすめです。





【感想まとめ】
この後どう広げてどうたたむのかすごく興味があります。とりあえず愛川くんはかなり自分好みのキャラになりそうな予感がビンビン。



作品DATA
■著者:花野リサ
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット
■既刊1巻



ためし読み