■凪の隣の席の転校生・真白には秘密がある。彼は現代では珍しい”男の魔女”だった……!!男の魔女は女の子に触れないと魔法が使えないのに、真白は女子アレルギーで!?触れられないけど、君には触れたい……。じりじり近づく2人の距離は……





縞あさと先生の初単行本です。ではでは早速あらすじをご紹介しましょう。


 落とし物を拾おうと手を伸ばしたら、隣の席の転校生・真白くんも同じく手を伸ばしていて、触れた瞬間に教室の蛍光灯が破裂……。そして、真白くんが不味そうな表情をしていることに気が付きます。そのことを幼馴染の千草に話すと、「彼は魔女だ!」と断言。そう、この世界には少ないながらも「魔女」の家系が存在するのでした。真白くんが魔女か確かめてみたところ、確かにその通り。けれど男の魔女は、女の子に触れないと魔法が使えず、しかも女子アレルギーな真白くんは、女の子に不意に触れられるとその力が暴発してしまう厄介な体質の持ち主で……というお話。





魔法そのものは女の子の中にある。男の魔女は、それを引き出して使うことが出来るというだけ。だから身体に触れないと魔法が使えないのです。




 真白くんが中途半端な時期に転校をしてきたのは、前の学校で魔法が暴発してしまい、他の生徒に大怪我をさせてしまったから。自分の力(というよりも女子に触れられた時の感情)をコントロール出来ないがために、暴発してしまう危険性があることから、一層女子からは距離を置く……という悪循環です。そんな彼に興味を持った凪は、そんな彼の拒否反応などお構いなしに、彼に近づきます。というか、赤面したり困ったりする様子がめちゃんこ可愛いのでついついツンツン触れたくなっちゃうという。このヒロインの凪が無自覚にあざとくてですね、頭なでなでしたりとか、興味本位にツンツンしちゃったりとか、こう魔女でなくとも普通は遠慮するようなことをしちゃうあたり、なかなかのやり手です。まあそれぐらいヒロインの方からしないと、一向に場が動かないのですが。


 魔法を肯定的に捉えてくれる凪に真白くんも心を許していきますが、やっぱり簡単に女子アレルギーは改善されるわけもなく、歯がゆい関係が続いていきます。そんな二人の触れ合いの機会を提供するのが、凪の幼馴染である千草が運営するオカルト研究部。魔女に興味津津のオカルト大好きイケメン・千草があれやこれやと真白くんと凪を巻き込んで、様々な出来事を起こしてゆきます。通常であれば彼がライバル的ポジションになるのですが、物語の短さであるとか、真白くんの押しの弱さであるとかと考えると、サポート役のポジションが適任ということでしょうか。なかなかハイスペックな変人です。





凪の性格もさることながら、「身体に触れないと魔法が使えない」という設定からしてまずあざとくて美味しいですよね。魔法で問題を解決するためには、絶対に身体に触れないといけないわけですから、そりゃあドキドキのポイントも生まれます。




 物語は1巻完結なんでしょうかね。巻数はついていませんが、白泉社は人気であれば割りとアッサリと巻数つけて続刊出したりするので、まだまだお話が続くことを願いたいと思います。お互いに好き合っていることがわかったとしても、その状態で身体接触なんてしてみた日には、そりゃあ暴発しまくりですってば。くっついたらくっついたで、色々と美味しいネタがありそうなだけに、是非とも続きを読みたい所。


 魔法という設定はありつつも、やっていることは素朴でとても親しみが持てるもので、ファンタジーとして捉える必要はありません。淡い絵柄で、赤面する姿が可愛らしくて、どちらがということなく、とにかくどちらも可愛くて、絶対に邪魔できない二人だけの世界がある。こうしたところは、例えば天乃忍先生だとかあきづき空太先生にも通ずるところがあり、このお2人がお好きであれば、たぶん本作も気に入ること請け合いではないかと思います。オススメです。



【感想まとめ】
とにかくかわいい。かわいいです。おすすめです。



作品DATA
■著者:縞あさと
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめコミックス
■掲載誌:LaLa
■既刊1巻