■女の子の大好きなスイーツと、女の子の大好きなイケメンたちを散りばめました☆甘いものが大好きだけど、人にはちょっと言えないクールなエリートサラリーマンや、イケメンバンドマン、スイーツのためなら女装だってしてやる!な男子高校生……多種多様なスイーツ男子達が織りなす、オムニバスストーリー。





 「思春期ビターチェンジ」の将良先生が原作構成を務めている本作。将良先生、「青春Reトライ」を連載したり、こちらは原作担当したりと、めちゃめちゃ売れっ子ですね。というわけで本作も、可愛いキャラ、出てきます。


 物語はスイーツが大好きな男の人たちを描いたオムニバス。フォーカスを当てるのはスイーツではなく、あくまでも「スイーツが好きな男の子」ですから、最近登場した「食男」の系統に近いかもしれません。登場するキャラクターは多種多様。社会人から芸能人、学生まで、色々なスイーツ男子が登場します。しかしながらそれぞれに共通しているのは、みんなスイーツ好きであるがゆえの生きづらさを抱えているという点。それは普段の生活におけるイメージに起因するものもありますし、そもそも見た目も可愛い本格的なスイーツは、女子たちがこぞって行きそうなオシャレなカフェにあったりするので、男ひとりではなかなか入りづらいという。





 登場してくるキャラクターの中で一番のお気に入りは、スイーツ大好き中学生の千秋くん。中学生のためお金は無いけれど、食欲だけは人一倍。とあるパンケーキに興味があるのですが、中学生男子一人で乗り込むのには勇気がいるし、何よりそのメニューは女性限定……。普通であればそこで諦めるワケですが、大の甘党となると簡単には諦めません。姉の制服を勝手に拝借し、女装をしてそのお店に赴くのでした。そこでの姿が可愛いとSNSで話題になったものだから、気を良くしてそれからも女装をしてスイーツを食べ歩くようになるという、冷静に考えるとちょっと危ない方向へと走り出す男の子です。




 甘いものを食べた時の、それぞれのキャラクターの満たされた表情が何とも可愛い。別に、それ以外に何かあるかというと、何もないんです。ただただ男の人が、ちょっとした我慢の末にスイーツにありつき、美味しく頂くというそれだけ。けれどその仕草、表情が実に可愛らしいのでちゃんと成立しているという。それもこれも、作画担当の堀泉インコ先生の絵柄ゆえという気もします。ただただ「かわいい」という感想になるのですが、これが別の人が描いていたとしたら、また違った感想になりそうで、そもそも成り立つのかもよくわからない。





こんな様子の美味しく食べる男子をただただ愛でるのです。




 序盤は男子単体での行動となるのですが、物語が進むに連れてキャラクターの再登場であったり、キャラ同士の出会いなどがあったりと、オムニバスシリーズならではの面白みも入ってきます。また登場するスイーツは実際にあるもの。一時話題になった、シュークリームのザクザクや、鯛パフェなどが登場します。ショコラグラッセは何かと思ったら、チョコレートのリンツのメニューなんですね。私は甘いもの好きなのですが、パートナーが甘いもの嫌いなので、ここしばらくは甘味から遠ざかっており、「知ってるけど食べたこと無いなぁ」というものばかり。別にこの作品を読んだからといって「食べたいなぁ」とはならないのですが(笑)



【感想まとめ】
不必要な捻りもなく、タイトルからのイメージを裏切らない、スイーツ男子をただただ愛でるというだけのシンプルでわかりやすい内容。それ以上でもそれ以下でもなし。それで良いんです。それが良いんです。



作品DATA
■著者:将良・堀泉インコ
■出版社:エンターブレイン
■レーベル:ビーズログコミックス
■掲載誌:ビーズログ
■全1巻



ためし読み