■4巻発売です。
地味で目立たない市村恵莉子は、爽やかなイケメン近江章の素のクソガキな部分を知るうち、次第に惹かれていく。一方のオミくんも、エリーの変態パワーに振り回されながらも想いがつのり、ついに両想いに。でも、エリーを守るためにオミくんが素っ気ない態度を取っちゃって、すれ違ってしまうけど……球技大会で気持ちを確かめあった2人は!?




もう4巻です

 気がつけばもう4巻ですよ。昨年は振り返れば本作の発売を一番楽しみにしている自分がいて、「このマンガがすごい!」と当ブログの年間ベストで1位にさせて頂きました。読むたびにオミくんの承認力に幸せな気分にさせられる至福のラブコメで、もっと話題になっていいと思っているのですが、「このマンガがすごい!」で私以外誰ひとりとして票を入れていない現実。何故!?元々ラブコメに票が入りにくい媒体ではあるのですが、それでもこの状況はなかなか不服……。もっと本作が認知されてくれればと思う、今日このごろです。

それでも変わらぬ二人の関係

 さて、4巻ですが二人の関係性は相変わらず。時折めっちゃ近づいたかと思えば、些細な思い違いから距離が離れてしまったり…。今回も付かず離れず。それでも紆余曲折を経て、最後はちゃんとグッと距離が縮まってめでたしめでたしという流れを辿ります(雑な説明)。巻数を重ねて、着実に二人の距離感は近づいているはずなのですが、その付き合い方やバランス感は全く変わることが無いのが面白いところ。
 

 現実世界で両想いの相手が出来ようものならば、SNSへの妄想投稿なんてそっちのけになっても良いはずなのに、むしろそれを燃料にする勢いで投稿の内容に磨きがかかっている始末。どこまで行ってもエリーはエリーなんですよね。この行為が染み付いてしまっているというのももちろんそうですが、両想いになってもエリーにとっては未だに非現実的に感じられたり、本人に直接吐露できない部分をSNSを通じて伝えているとも捉えることが出来たり。

オミくんの相変わらずの承認力

 今回もオミくんの承認力は健在で、「ああ、やっぱりオミくんさすがです、と。」。髪の毛がぐちゃぐちゃになったり、自分の情けなさに泣きそうになったエリーに対して……





オレがいいって言うだけじゃダメなの?
補習になってもまた頑張ればいーじゃん
約束も、またし直せばいーじゃん




 なんてまあこのぐらいは、別に他の少女マンガでも全然見られるわけで、いわばジャブのようなものです。本領発揮はむしろこの後。自ら与えられてばかりであることに気づいたエリーは、何を思ったのか補習後にオミくんのバイト先に走り、サンタコスで登場というサプライズ。人によるのでしょうが、なんの脈絡もなくいきなりこれって、相当ノリの良いメンズでないと結構引くんじゃないかなぁ、と。詰まるところ、エリーの頑張りのベクトルが変な方向に向いちゃったよくある暴走事案なわけですが、そんなエリーに対してオミくんは爆笑しつつもちゃんと受け入れてくれるんですよね。





すげー サンタが来た




 ここでドン引かずに、きちんとエリーの頑張りを報いてくれるってのが、分かっていつつもほっこりした気分にさせられるという。しかも恥ずかしがらずに、素直に喜んでいる感じが伝わってくるのが良いですよね。

悶々々

この後ふたりは互いにクリスマスプレゼントを受け取る形になるわけですが、その際の「もんもん」という表現がなかなかリアルで面白かったです。通常こういうシーンってめちゃめちゃロマンチックに描かれると思うのですが、本作の場合はあくまで「もんもん」(笑)でもこの緊張と興奮が入り混じった中でした後ってのは、確かにこういう感覚だったような覚えもあるんですよね。女性の感覚はわかりませんが、男性側は、特に高校生ともなれば間違いなく”もんもん”しているはずです(断言)。





もん もん もん




 今回も承認力を発揮したオミくん。承認してくれるんだけど、決して主導権を握ろうとはしないバランス感が素敵だな、と。ステージ的にはオミくんの方がわかりやすく上にいるはずなのですが、そのカーストにおける階層を二人の時には決して持ってこないんですよね。彼自身もそこまで自信が無いのでしょうが、相手の出方を伺い、ちょっと臆病な面が見え隠れするなど、しっかりと可愛らしさがあるんですよね。デートに誘えないとか、自分の気持を素直に伝えられないとか、伝えられなすぎてLINEでうんこのスタンプしか送れないとか(かわいい)。なんだかんだきっちり対等で、だからこそ踏み出せないというストッパーがあるからこそ、面白い掛け合いが見られるのだなと改めて感じられた4巻でした。


 新キャラの登場でなんとなく嵐が起きそうな予感と、その前に特大のイベントが打ち込まれてきており、益々続きが楽しみな「恋わずらいのエリー」を本ブログは今年も応援し続けます!