■5巻発売しました。
由奈のことが気になっている理央。勘違いかもしれない、いや好きかもしれないともやもやする日々。すると友人の我妻が由奈と急接近していて……。みんなで出かけた夏祭りで朱里と和臣にもある出来事が。急展開の第5巻!




リア充オーラがど直撃して辛い

 5巻発売です。めちゃめちゃ恋してます。思い、思われてます。「ストロボ・エッジ」を読んでいる時、「なんじゃこのリア充感……」と、そのオーラにやられて結構読むのにエネルギーを使っていたのですが、本作も同じような感覚を覚えるようになってきました。「アオハライド」ではそんな風に思うことはそこまでなかったので、個人的にかなりヒットしてるんだなぁと感じています。今回も夏祭りという、リア充度MAXのイベントがぶっこまれております。

理央がどんどん可愛くなってきて辛い

 由奈とハグからのキス未遂というハレンチな夢を見てしまった理央は、それをきっかけに由奈をかなり意識するようになってしまいます。「ハグしていい?」と夢で言っている時点で可愛いとか思ってる証拠だと思うんですが、自分の発言なんてぶっ飛ぶほどに大胆な行動を由奈にされてしまったものだから、そこばかりに意識が行ってしまうという。夢に出てきた女の子のことがやけに気になっちゃう現象というのは、たぶん男子なら誰でも経験しているんじゃないかと思います。自分にも身に覚えがありますが、我妻が言っているように、あっという間に薄れていくんですよねぇ。でも幸せだったとか、そういう漠然とした感覚はしばらく残っているという感じ。



どんどん意識しちゃうところがめっちゃ可愛い

 完全に意識しだしちゃうワケですけれど、一度フッていて、しかも最近まで朱里の事を好きだったのに切替早すぎじゃないかとか、色々と思う所はあり、スムーズに行動に出ることは出来ません。夏祭りなんて大チャンスなわけですけれど、余計な男子達が付いてきたりと、これまたスムーズに行きません。そんな中、お面を買ってあげるという精一杯のアピールをするわけですが、全体で見るとどうにも我妻の方が由奈と親密に。なんとも歯がゆい展開が続きます。この二人は割りと視界が開けていて、あとは互いに勇気を出して自分の気持を伝えればゴール出来そう。ただ由奈は一度振られているから、理央は先の思う所から、すぐには関係が変わるとも思えません。一方でどんどん好意と確信は蓄積していって、最近流行りの「臨界点超えても付き合わない」みたいな状態になりそうですね。そうなったら俄然ニヤニヤ度が高まるので、楽しみです。

我妻が察してくれなくて辛い

 そんな中、互いの想いを吹き出させる引き金になりそうなのが、理央の友達の我妻。これまで殆ど登場してこなかったのですが、ここに来て一気に登場シーンが増えました。それにしてもこの我妻という男、人当たりも良く絵に描いたような「いい人な脇役キャラ」なわけですけれど、意外と察しないですよね(笑)



お祭りで特定の女の子にお面を買ってあげるって、中学生や高校生だったら結構なアピールのようにも思うんですが、我妻はそんな理央の一世一代(かは知らんけど)のアピールを意に介することもなく、由奈との交際に前向き。察しのいい友達だったら「お!」っと気づいてアシストにまわったりするのですが、どうやら鈍感天然系のいい人なのか。


 彼がガシガシ前に出て行き過ぎると早いところで理央が想いを口にしそうで、彼の頑張り(頑張らなさ)次第でニヤニヤ度が大きく変わってきそう。

朱里がただただ辛い

 そんなある意味順調な雰囲気漂わせる理央と由奈と打って変わって、朱里と和臣の方はなんだか前途多難な雰囲気です。めちゃめちゃ和臣を意識して、頑張ってアピールする朱里ですが、ここで大きな失態を犯すことに。完全にネタバレになるので(今更)、詳細については言及しませんが、タイミングが早すぎたし、和臣に対してあの言い方は明らかに悪手でした。でもこれまでの想いだとか、夏祭りでの高揚感だとか、気遣ってくれた嬉しさだとかが重なって、あのタイミングで「行っちゃえ!」となる気持ちはめちゃめちゃわかるんですよねぇ。一方で保険をかけつつ奥底の本音は隠し続けて傷つかないようにするところとか、身に覚えがありすぎて本当に読んでて辛かった……。ああいうのって守りにいっているつもりで、結局すごく傷つくんですよね。そして休み明け、学校で会いたくないなぁとか思っていたらいきなり鉢合わせちゃうところとか…(実体験)。


 これを見て、とことん不器用なんだなぁと感じさせる朱里。「嘘の自分でもいいから好きになって欲しい」と言っていた彼女ですが、和臣相手ではそれが通用しないんですよね。とことん真正面から、自分をさらけ出して突っ込んでいかないといけない。正攻法しか通用しないから、大変でもあり、その分受け入れられた時の幸せはこの上ないはずで。とことん傷ついて、それでも諦めずに頑張って向かっていく彼女の姿が見たいですね。


 そういえば今回は、和臣の兄がちょこちょこと登場しました。彼のことを「非実在青年」と言い表しましたが、この兄の存在が彼の人格形成に大きな影響を与えているようです。彼の不気味さが、これをきっかけにどんどんと剥がれていってくれると面白いですね。そしてそれを最後に剥ぎ取り、受け入れるのが朱里であって欲しい。なお今回は別の意味で和臣が剥ぎ取られていました。



剥ぎ取られた和臣


 なんやこの展開は……。まさか咲坂伊緒作品でこんなベッタベタなラッキースケベを投入してくるとは思いもよりませんでした。「こんなラッキースケベ使うなんて幻滅しました……咲坂伊緒先生のファンやめて、矢吹健太朗先生のファンになります……」というレベル。こういうのは別フレの意識低いラブコメとかでやっとけばいいんですよ(暴言)。賛否両論ありそうですが、個人的には結構ショックを受けています(笑)けれどもこのショック療法的イベントで二人がどうなるか楽しみに思っている自分もいて、要するに「この作品最高」という結論になるわけです。今から6巻が楽しみで仕方ないです。