■8巻発売されました。
泉と小春、瑞穂の3人はお互いの気持ちを明かし、本音をぶつけ合う。また、英二も泉を誘い海へ行き、秘めていた想いを告げる。それぞれが新たな一歩を踏み出すとき、恋は次のステージへ……!?




おひさしぶりです。

 いやー、お久しぶりのレビューです。年明け完全に死んでましたが、久々に復活です。たぶんまたしばらく潜ると思うんですけどね。なんかハワイ行ったり、腰痛めて寝込んでいたり、子供からウイルス性の胃腸炎もらって上から下から水出したりしてました。一応漫画も読んではいるのですが、なかなか「更新しよう」って気持ちにならないのですが、やっぱり『恋を知らない僕たちは』だけは更新したい欲求が沸々とわきあがってくるんですよね。



8巻かけてたどり着いたのは……

 8巻にしていよいよ佳境。それぞれの気持ちが明らかになり、そしてそれが互いに知られるようになるフェーズでした。詳細は割愛しますが、女子3人が一堂に会して、それぞれの気持ちやここまでの過程を語り合う様子ってのは、なかなか居心地が悪いというか、それぞれ行くところまで行った感があって、静かながらもひとつのクライマックスを迎えている雰囲気を感じることができました。普通、いつも一緒にいるような仲間じゃない限り、自分が誰が好きだなんだって話さないじゃないですか。それが、この3人の組み合わせで、包み隠さず話すシチュエーションってのが特異すぎて、やたら印象的だったんですよね。



オールスター感ある三つ巴。


 で、ひと悶着ふた悶着あって、最終的にどうなったかっていうと、振り出しに戻りました!もちろんそれぞれ、気持ちの整理がついて、一歩二歩前には進んでいるのですが、関係図から見たら、泉と直彦がカップリングとして確定して抜けましたって感じで、その他はまたスタートラインに着きました……という感じですよね。もう、ほんとーにキレイに振り出し。



池澤さん派からするとむちゃしんどい後半でした

 というわけで、後半からは仕切り直しで物語がスタートしたワケですけれど、なんかよくわからん使い捨ての匂いプンプンなうるさい脇役の登場によって、さっそく動きを見せていきます。物語の中心となるのは、藤村さん。彼女が動くと、神の意志が働いて、英二とやたらと絡むようになるんですよね。互いにその気は一切ないのに、関係性はどんどん進展していく。まるで少女漫画の1巻あたりのヒーロー×ヒロインを見ているかのように、藤村ルートのゲージがガンガン溜まっていく。一方、池澤さんは……



池澤さんは英二にオススメの本を読ませ、感想を聞くというワンパンチのみ。いや、まあ可愛いんですけど。

 おい、満足気な顔してるけど、スタートダッシュ決められて今のところ5馬身ぐらい離されてるぞ、大丈夫か。いやー、池澤さん派としてはなかなかしんどかったです。もう何しても藤村ルートの布石にしか見えないですからね。特に太一に対して、彼氏のふりしてほしいと言うやつとか、「それはやっちゃダメだろ…完全にルート入るぞ…」って思いましたからね。危機感しかない。





全ての行動に意味があるように思えてなりません。ゲージが溜まっていくような感覚。

 別に藤村ルート否定派ってわけじゃないんですよ。だって藤村さんもものすごく魅力的なキャラクターじゃないですか。奔放に見せて、実はナイーブで、気配りもできる良さがある。またそういうキャラほど、隠しきれない本音が漏れ出る瞬間が、普段の姿との落差からものすごく魅力的に見えるわけですよ。8巻で言えば、ひとりじゃ心細いと池澤さんに声をかける回想とか、直彦に涙を流しながら自分の気持ちを伝える瞬間とか、もう最高でした。そういう意味では、小手先でかわし切れない新キャラ・杉ってのは、彼女の本音の部分を引き出すという意味では最高のキャラクターなのかもしれません。


 とここまで語りましたが、それでも私は池澤さんが好きなんですよ。これまで真面目に生きてきたであろう女の子の初恋が、報われてほしいっていう、ただそれだけなんですよ。(我ながら気持ち悪い発言)


 

 いまだに池澤さんルートの方、ワンチャンあると信じているのですが、今のところ態勢不利。とはいえどちらに進んでも、きっと面白いストーリーになることでしょう。個人的に面白いなと思っているのは、英二の立ち回りが、藤村さんと池澤さんそれぞれで真逆になるところ。藤村さんの場合、英二は面倒を見てあげる側に回るのですが、池澤さんとの場合は、彼が面倒を見られる側になるんですよね。どっちの英二の方がより魅力を発揮して立ち回れるかというのも、ひとつ注目かな、と。ヒーローとしての魅力を引き出すのであれば、藤村さんなのかなぁ……という気がしなくもないです。


 あと藤村さんは結構危なっかしい感じがあるので、ちょこっと出のキャラクターじゃ手に負えなそうってのも、藤村ルートの可能性を強く感じさせる要因になってます。太一でもいいんですけどね、死ぬほど面倒見良いし。でも彼女が、ただただ優しいだけの男になびくのかなぁ、とも。あー、考えれば考えるほど藤村ルートだこれ。


 池澤さんの一発逆転を願って、9巻の発売を待ちたいと思います。